施工密着レポート「GARYU竹垣ユニットみす垣」

今回の施工密着レポートは「GARYU竹垣ユニットみす垣」です。
お隣様との境界の垣根が2m程空いている為、外からの目隠しになるようにと竹垣を設置しました。
1.柱の取付位置を決めて穴を掘ります。
穴を掘る時に役立つのが穴掘り道具です。
ハサミのような形状で土を挟み込んで持ち上げます。
必要な範囲だけ深く掘れるので、柱用の穴掘りには便利です。
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設置場所が土の場合は、コンクリやモルタルと比べて地盤が緩い為、
セメントを多めに流し込むので少し深め、大きく穴を掘ります。
今回、使用する柱は直径80mmの丸柱ですので、深さ60cm×縦横20cm程の穴を掘ります。
支柱の下がりを防ぐ為に穴底にブロックや硬く平らな板等を敷きます。
2.穴に柱を差し込んで水平器を用いて高さと垂直・水平を確認します。
水平器は簡単なものですと100円均一でも購入出来ます。
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柱を建物やブロック等に紐で括りつけて仮固定しながら調整するとやり易いですが、今回のように柱を仮で支えておく事が出来ない場合は、
石等で柱が動かないように仮で柱を固定し水平垂直の調整をします。
地面が斜めの場合もありますので、柱と柱の間にフラットバー等を当てて、
水平器を用いて水平・高さを確認して下さい。
別の方法として、柱を寝かせたまま先に造作部を取り付けてから起こして、水平垂直を調整する場合もあります。
3.造作部を取り付けます。
ユニット式は柱にLアングルが付いた状態で届くので、
Lアングルに造作部を乗せて正面から付属のビスで固定します。
写真は下穴加工をした所です。
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4.水平垂直を再度、確認してセメントを流し込みます。
80mm丸柱2本分で、18キロの砂が2袋+セメント+水を使用しました。
地盤が土なので、流し込んだ後にセメントが周囲の水分を吸って嵩が減ってしまいます。
見た目、たっぷり流し込むくらいでちょうど良いくらいでした。
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素人考えでは穴の周囲が土なので、流し込むセメントにも土を混ぜたら嵩が増すと思いがちですが、セメントに水分を含んだ土を混ぜると柱がきちんと固定されません。
セメントの硬化時間を短縮したい場合に用いるのが「スーパージェットセメント(コンクリート)」です。
施工場所や季節にもよりますが、通常のセメントの半分程の時間で硬化します。
少々、高価なセメントなので通常のセメントに混ぜたりしても良いかも知れません。
5.飾りの縦子と柱キャップ、縦子キャップを取り付けて、セメントの上に砂を被せて完成です。
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~プロの職人さんのお手入れテクニック~
支柱に付いた余計なセメント等は硬化すると何度拭き取っても落ちにくくなります。
そんな時に使用するのがカー用品で見かけるコンパウンドを配合しているワックスやクリームです。
今回、使用したのは工業用のハンドウォッシュクリームですが、カーワックスでも同様の効果が得られます。
余計なセメント削り落し、研磨して周囲と同じ色合いに見せてくれます。
カーポートやテラスの柱でも試してみて下さい。